勝てる状況の選定方法
トレードを行うにあたって一番重要とも言えるのは、取引対象の選定です。
方向性が明確で簡単な(分かりやすい)状況になっている取引対象はその日、その瞬間、往々にしてあります。
いくつかの知識を備えていることでそのような状況の取引対象を選定することが可能です。
まず、重要な大きな環境認識として以下、1⃣、2⃣の2つです。
1⃣ ファンダメンタルズでバイアスがかかっている
☛ 市場の動向から長期的な方向性を掴む
『金が史上最高値更新』、『SP500が強気トレンドを継続』など、ニュースが続いているのは、世界経済や国策などの大きな影響を受けています。
これらが明確な理由を伴い上昇・下降で継続している時は、そのままの方向性で市場が継続する可能性が高くなります。
例えば、ドル円(USDJPY)が2021年1月から3年以上も上昇トレンドを形成しているのは、日米の金利差の影響であることは明白です。
この明白な理由で上昇トレンドにバイアスがかかっている状態です。
このような場合、長期的な目線ではテクニカル分析をファンダメンタルズ分析が上回ります。
バイアスのかかった対象を選択することで長期的な方向は掴めます。
2⃣ 誰が見ても明確なトレンドが形成されている
☛ 右肩上がり、右肩下がりで方向性が見えている
上のチャートは誰がどう見ても上昇トレンドです。
上昇トレンドのバイアスがかかっていますので、上方向でタイミングを見て入るだけです。
高値掴みになるのが怖い‼ という気持ちがある方は、押し目を引き付けてエントリーすることがオススメです。
待つことが大事ですね。
【選定の注意点】
直近で急激な動きを付けているチャート(通常の陽線、陰線より明らかに平均以上の大きいローソク足が含まれている場合)はその後の展開が荒れる可能性があるため、滑らか動き(突出して大きいローソク足がないチャート)を選定することが重要です。
上図のように日足で浅い押し目を確認。
ここでインジケーターを利用します。
(リズムの刻みを可視化されるオシレーターが見やすくて良いです。)
陰線2日、その後、陽線2日、というようにローソク足形状が繰り返されています。
オシレーターもエッジが効く形の形状を繰り返しています。
また陰線2日付けてきたので、押し目狙いでエントリー という形です。
[ポイント2]上図のようなシーンでは実際は3回目でエントリーできるともっと良い事案です。
☛ 強力な抵抗線付近は反発期待が出来る
上図のように(赤い水平線上で)何度も反発しているような箇所を見つけます。
前述の1⃣ 2⃣のようなバイアスに加えて、同方向への抵抗線は機能する確率が高まります。
上図のように平均値より明らかに上昇・下降の勢いがある場合、価格が到達する目標値があります。
目標値まで余地がある箇所では勢いに乗って順張りエントリーを行います。
[注意点2]勢いがある場合、勢いのある反転もあることを意識してエントリーする必要があります。
多数のプライスアクションパターンがありますが、ダブルトップ、ダブルボトム、ヘッド&ショルダー、三角持ち合い、フラッグ、ウェッジは抑えておきたい所です。
当方の意見としてはローソク足2、3本のプライスアクションではなく、ローソク足が数十本で構成するチャートパターンを見た方が良いと思います。
ローソク足2、3本のプライスアクションは下位足で見れば、大体は上記の数十本で構成するチャートパターンになっているケースがほとんどだからです。
まだまだ多数のパターンがありますが、大きくは今回の記事に記載していることに集約されます。
トレードの参考にしていただければ幸いです。